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「いい感じの接客」ってなんだろう。サロンの感動を4つの型で考えてみる。


最近、ふと思う。世の中には「サービス」があふれているけれど、私たちが本当に求めているのは、単なる「正確な作業」ではないのだろうな、と。

特に美容サロンのような場所では、髪を切るとか、肌を整えるといった機能以上に、そこにある「空気感」や「心の揺れ」が大事だったりする。

滋賀大学の研究論文を読んでいたら、興味深いことが書いてあった。「満足」と「感動」は、似ているようでいて、実は心の仕組みが違う別物らしい。

その論文の知見を借りて、サロンでの体験を4つに分けてみた。自分のサロンが今、どのあたりにお客さんの心を置いているのか、ちょっと眺めてみてほしい。


1. ささやかな感動(A型)

まずは「ささやかな感動」。これは、嬉しいけれど驚きはそれほど大きくない状態のこと。

例えば、初めて行くサロンで緊張しているときに、店員さんがものすごく丁寧に説明してくれて「ああ、ここなら大丈夫そうだな」と安心する。派手さはないけれど、この「安心感」や「納得感」の積み重ねが、実は一番の土台だったりする。期待通りであることをちゃんと確認できる。それだけでも、人は小さく感動する。

2. 喜びの感動(B型)

次は「喜びの感動」。これは、驚きよりも「純粋に嬉しい」という感情が勝っている状態。

「パサパサだった髪が、見違えるほどツルツルになった」とか、家に帰ったら家族に「綺麗になったね」と褒められたとか。自分の期待をしっかり超えてくる「仕上がり」や、それによって生まれる「自分への自信」。これが提供できていると、お客さんの心には強いポジティブな感情が残る。

3. 驚きの感動(C型)

そして、少し特殊なのが「驚きの感動」。ポジティブな感情よりも「えっ、そんなことまで?」という意外性が勝っている状態だ。

たとえば、一回の施術で劇的な変化があって「まさか、本当にこんなに変わるなんて」とびっくりするとか。あるいは、思ってもみなかったような親身なアドバイスをもらったとき。論文では「実現可能性が低いと思っていたことが起きたとき」にこの感動が生まれるとされている。こういう「予想外」の体験は、強烈な記憶として刻まれる。

4. 大いなる感動(D型)

最後が「大いなる感動」。ポジティブな感情も強くて、かつ驚きも大きい。

単に綺麗になっただけでなく、そのサロンに通うことで自分を好きになったり、スタッフとの交流を通じて新しい知識や繋がりを得たりする。もはや「サービスを受けた」という枠を超えて、自分の内面が少しアップデートされるような感覚。ここまで来ると、単なるリピーターを超えて、深い信頼を寄せてくれるようになる。


「おもてなし」には、ふさわしい器が必要だと思う

こうして見ていくと、接客の工夫で感動は作れることがわかる。

でも、ふと思う。いくらスタッフが頑張っても、その場所が「ただの箱」だったら、どこかで行き詰まるんじゃないか。私たちが提供しているのは、単なる「作業」ではなく、お客さんが自分を好きになったり、驚いたり、リラックスしたりする「体験」そのものだ。

だとしたら、その体験を包み込む「働く場所」や「お客様をおもてなしする場所」は、もっとこだわって選ばれてもいいはず。

「住まい」を探すのとは少し違う視点。「ここでどんな顔でお客さんを迎えるか」「スタッフがどんな気持ちで動けるか」。そんな、サロンという「表現の場」を探しているなら、私たちの不動産ポータルサイトを覗いてみてほしい。

私たちは、ただの物件ではなく「誰かを感動させるためのステージ」を取り扱っている。

参考文献:
劉兵・神山進(2014)「装い関連サービスにおける顧客感動の心理学的定性分析」滋賀大学経済学部